コロナウイルスから身を守る方法!歯科医からの提案

非常事態宣言が延期され、さらに感染拡大に対する身体的不安と今後どうやって生活していこうかという経済的不安が増す中いかがお過ごしでしょうか?

 

身体的不安に対して皆さんどのような対策をされていますか?

 

・人ごみは避けるようにする

・出かける時はマスクをする

・手洗いはまめにする

などはもう耳にタコができるほど聞きなれたフレーズになっています。

 

本日は歯科医師として少しまじめなお話をさせていただきます。

それは簡単で効果絶大です!

 

新型コロナウイルスで重症化するのは…ウイルスと細菌によるダブルパンチで肺炎が重症化してしまう、つまりウイルスによるウイルス性肺炎の発症と肺の免疫力の低下で、普段なら問題のない歯周病菌などによる口腔内細菌性肺炎の発症、このダブルパンチによるものではないかと考えられています。

 

①ウイルスによるウイルス性肺炎――――>予防は難しい

②細菌による細菌性肺炎    ――――>予防可能

口腔内の細菌数を減らす

お口のお手入れ

お口のクリーニング+舌清掃

 

つまり、ウイルス感染の予防は難しいので、細菌性肺炎のリスクを減らすためにお口の中の細菌数を減らしましょう!ということです。具体的には、みなさん毎日やっていただいている歯みがきなどの口腔内清掃とそれに加えて舌清掃も行いましょう。という話です。

 

舌清掃でなぜリスクが減るのか。どうやって清掃すればいいのか?

 

ウイルスにより死滅した舌表面の細胞と生きたウイルス、さらに細菌の温床である舌苔を除去することが大切となります。

 

舌清掃の目的は舌苔の除去

舌には「舌苔」(ぜったい)という苔状の物質がついています。

この舌苔の構成成分の中に細菌が入っています。

あとは食べ物の残りかす・白血球・粘液・はがれた細胞など。

この舌苔の成分である細菌は普段から少量ですが肺の中に入ります。

 

健常者であればほとんど問題はないのですが、なんらかの理由で免疫力が低下したり、口腔ケアが不十分で舌苔が厚くなっている高齢者などは誤嚥性(ごえんせい)肺炎などのリスクが高くなり、中には死に至る方もいらっしゃいます。

 

舌苔が厚くなっているということはその構成成分である細菌の量も多くなっています。

舌清掃でしっかりケアして細菌性肺炎のリスクを減らしましょう。

 

舌苔の清掃の方法

①まずは舌苔を湿らしましょう。

口の中が乾燥した状態で清掃を始めてしまうと舌の粘膜や味を感じる味蕾(みらい)細胞などを傷つけてしまう可能性があります。

②次に鏡で舌苔がついている部分を確認しながら舌ブラシをゆっくりと舌にあてて軽く手前に引きましょう。専用の舌ブラシがない場合にはやわらかめの歯ブラシでやってみましょう!

これを何度かくり返します。

この時にいきなり奥から始めますとえずくこともあるので気をつけましょう。

③最後にしっかりうがいをして浮き出た細菌を吐き出しましょう。

 

 

注意点として舌苔を一度に取り除こうとゴシゴシせずに、毎日の清掃で徐々に取り除ければいいというつもりで優しく丁寧に舌ブラシをあてましょう。

 

新型コロナウイルスの感染対策として口腔ケアの占める割合はみなさんの思っている以上に重要です。

 

感染すると自分はもちろん家族や近しい人まで迷惑をかける新型コロナウイルス。

必要以上に怯える必要はないと思いますが、できる対策はしておいて損はないでしょう。

ウイルス対策の一環として、緊急事態宣言が解除されましたら、歯医者さんを訪れてみてはいかがでしょうか?ただし、しばらくは飛沫感染を助長する超音波スケーラーは避け、ハンドスケーラー、歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロス、舌ブラシなどを用いたクリーニングをお勧めいたします。

 

参考:鶴見大学歯学部花田信弘先生 NHK総合テレビ「あさイチ」「新型コロナウイルス感染症 と口腔衛生の関係」2020年4月20日